※ケシーに同行してからちょっとすぎたあたりの回答。と思ってください。

 こんな辺鄙なトコまでよく来たな。まあ、適当に座ってくつろいでくれ。これからアンタに25個の質問をする。なるべく正直に答えてもらいたい。じゃあ、いくぞ。
 ああ、世話になる。

01.まずアンタの名前からだ。ニックネームや二つ名なんてものもあるのならそれも聞きたい。
 俺はフィービット・マストンド。親にはフィーブとか呼ばれるな。俺はあまり呼ばれたくないんだが。

02.年齢、生年月日、血液型、身長、体重、職業、家族構成…基本的なデータだな。はっきりわかってるものだけで構わないぜ。
 歳は19。11月9日生まれのA型だ。身長は182cm、体重は64kg。職業は特に持っていないな。今は世界を放浪している。家族構成は父親と母親だ。

03.髪の色、ヘアスタイル、瞳の色、その他諸々、他人から見てもそうとわかる特徴について教えてくれ。
 髪の色は黒で、肩ぐらいまでの長さがある。もっとも手入れなんぞしていないから、随分とぼさぼさしているが。一本に襟口のところで結んでいる。瞳の色は鳶色だな。

04.服装についてだ。アンタが『作品』の中で普段どんなカッコウをしてるのか。画像とかがあるならここで見せてもらいたい。
 動き易さと着易さを重視しているから、そんなたいそうな服は着ていないぞ?もっとも、単に服を考えるのが苦手な作者がそうしただけなんだがな。上は特に特徴もない半袖に、下も特に特徴もないズボンだ。それに腕にさらしを巻いている。全く、作者にはもう少し想像力というものがないものだろうか。

05.アンタが大事にしてる道具について。武器、防具、装飾品、小物…種類は問わない。特別愛着のあるものについて話してくれ。
 愛着というのかはわからんが、家にある胴着はそれなりに。なんだかんだ長い付き合いだからな。いい思いでも悪い思いでもたっぷり吸い込んである。

 なかなか真面目に答えてくれているようだな。助かるよ。質問はあと20個だ。もうしばらくお付き合い願うぜ。
 後20個か。まだまだ序の口だな。

06.定番の質問だが…アンタの『長所』だ。他の奴より優れている、これだけは誰にも負けねえ自信がある。それは何だ?
 長所か。あまり考えたことはなかったな。一応、格闘技とまともに振るえるという程度には剣術がつかえる。二つの戦闘手段があるというのはそれなりに強みだと思うのだが。
 だいたい誰にも負けない自信がある、なんてのは、よっぽどのものでない限り世間を知らないやつが言うんだろう?


07.次は当然『短所』についてだな。はっきりと他の奴より劣っている、これだけはどうしても乗り越えられない弱点だ。…それは何だ?
 短所というのか、全くそんなつもりはないのにどうにも堅苦しいと取られることが多いらしい。おそらくは話し方の所為なのだろう。ケシーもなかなかあの敬語調を改めなくて……どうにも歳の近い奴にそんなことされるとな、気恥ずかしかったよ。

08.アンタの『性格』。自分ではどう思う。他人からはどう見られてる?
 どうだかな。なんとも言えん。が、完全ではないにしろそれなりに冷静ではないかと思う。ただ俺にだって感情の起伏はもちろんあるぞ。言うほど抑えてるつもりだってない。上の通り他人には堅苦しいと取られることが多い。

09.その『性格』で「トクをした」ことはあるか? 逆に「ソンをした」ことは?
 得と言うとあまり思い浮かばないが、損といえば、やはり、人に堅苦しいと思われるのはどうも……。おっと、いい加減しつこいな。

10.アンタはどうしてそんな『性格』になったんだ? 昔々に『誰か』の影響を受けたのか…あるいは『何か』があったのか。話してみるかい。
 なぜだろう?お袋の所為だろうか。お袋はそりゃもう傍から見てて明らかに感情の起伏が激しくてすぐに顔に出るからな。俺もそれに応対してるうちにこんなことになってしまったのかもしれないな。俺は冷静でいようと。ただ、実際のところお袋の前に出るとその覚悟もあっさり打ち砕かれるんだ。外と内の顔が多少違うといったところか。

 ちょっとめんどくさい質問が続いたかもしれねえな。まあ、質問はあと15個だけだ。もうしばらく我慢してくれ。
 我慢なんてしていないさ。どんどん続けてくれて構わない。

11.アンタに『親友』はいるかい? 普通のダチとは別格、二つと無い絆で結ばれた特別な存在だ。聞かせてもらえるか?
 親友、か。そう言われると、どうもな。生来淡白らしいから。友人関係が嫌いなわけではないんだが、あまり深くは関わらなかったな。昔っから格闘技漬けだったこともあって、外ではあまり友人は作れなかったし、もちろん同門の中に同い年くらいのものもいたが、師範の息子だからって敬遠されていたこともあるしな。

12.『親友』じゃないダチのことも聞かせてくれよ。…ん? ああ、『ご友人』ってコトだな。たくさんいるかい。何人でも紹介してくれ。ダチは多い方がいい、賑やかで。
 それは挙げようと思えば挙げられるが、わざわざここで列挙するほどでもないと思うから省くぞ。

13.…ところで、アンタも嫌ってる奴の一人ぐらいいるんだろう? 疎ましい、虫が好かない、むしろ憎んでいる奴。それは誰だ? 一体どうしてそんなコトになっちまった?
 憎んでいるというほどの奴はいないな。ケシーたちはギルバーツの名をあげているんだが……俺は興味本位、というのも言い方が悪いな、そいつのやったことが酷いとは思うが実質直接的な被害はこうむってないからあまり実感も湧かない。嫌っているやら虫が好かない奴はいるが……名前をあげるほどでもないだろう。作中にもでてこないようだし。

14.アンタが嫌って憎んでるそいつと…和解することは出来ると思うか? またわかりあえる日も来ると思うか?
 さっきも言ったが和解するというほどのものでもないんだ。

15.…当然、アンタ自身も他人から嫌われたり憎まれたりしている可能性がある。わかってるだろう? 心当たりはあるか? そのことを考えるとどんな気分になる?
 嫌われているか。もしかしたら、ああ、家は格闘技の道場をやっているんだが、そこは一応俺が継ぐことになっている。だがどうにも意識が薄いというかまあ格闘技が本業ではあるんだが、それほどのめりこんでもいないわけだ。だから家の通っているもっと格闘技に全てを注いでいるような誰かが疎ましく思っているかもしれないな。放蕩息子だから弁明のしようもない。俺は継ぐことにこだわりは持っていないから譲ってしまっても構わないというかそのほうが上手くいくような気がするというか。お袋がしつこいんだ。

 やれやれ、何とも部屋の空気が悪くなっちまったな。ちょっと窓でも開けるか。あと10個だ。ちょっと気分を変えようぜ。
 俺の場合はいうほど暗くならんな。いや、気分転換はいいことだ。
 
16.アンタの『恋人』について聞こうか。今いるかい? あるいは片想い中とか? 照れてないでちゃんと答えろよ。いいことじゃねえか。
 恋人?いない。片想いもしていないな。ここ数年は武芸修行で世界をふらふらしていたからそういう暇もなかった。

17.アンタの『恋人』あるいは『片想いの相手』のことを教えてくれるか? どんな見た目だとか、どんな性格だとか。どっちもいない? じゃあどんな奴と付き合いたいか聞かせてくれ。いわゆる『好みのタイプ』って奴だな。
 好みのタイプというのはあまり当てにならないと思うんだが……。やはり人間一括りにはできんしな。どうだろう、あれは初恋、とでもいうのかいわんのかわからないが、その人は穏やかだったな。まあ幼い頃の話だ。その人ももう結婚してしまったし。

18.アンタの『好きな物』を聞こう。好きな動物、好きな食いモン、好きな色…何でもいいぜ。何でそれが好きなのかも思う存分語ってくれよ。
 好きなこと、なら武芸だろうな。昔っから格闘技はやっていたんだが、飽き足らなくなって他のにも手を出そうとしたら、お袋に止められて家出までしたし。今は格闘技と剣術が一応使える。そのうちもっと色々な種類の武術が使えるようになって、それでその中でもっと極めたい、と思えるものに出会いたいな。……もしかしたら、格闘技に回帰するかもしれんが。いや、なんとなくだよ、なんとなく。まだまだ修行中の身だからなんとも言えん。

19.次はアンタの『嫌いな物』を話してもらおう。嫌いな動物、苦手な食いモン、気に入らない色…これも何でもいい。それのどこがどう嫌いなのかも聞かせてくれよ。
 ん、嫌いというほどでもないが、ある意味気に入らないのは格闘技だな。いや、嫌いじゃないんだ。面白いとも楽しいとも思う。ただ昔いろいろあってな。たいしたことでもないが、それに格闘技のせいでもなく俺の未熟からきたものなんだがちょっとしたトラウマだ。それが今の武者修行につながっている。いつか克服できたら、と思うよ。

20.ところでアンタ、『ペット』とか飼ってるのかい。それはどんなモンだ? 飼ってない? じゃあ何なら『ペット』にしてみたいと思う?
 ペットか。考えたこともないな。ただどうも何かを育てるのは苦手だから飼わない方が無難だろう。うちの家族はみんなそんな感じだからうちには貰われない方が良いな。きっと。

 ヒトはてめえの好きなモンについて話してるとき、一緒に自分の一番深いところについても話してるんだって言うぜ。何が好きか、何が大事か。それがアンタだ。…さあ、あと5個。一気に答えてくれ。
 深いところか。作者いわく、俺はこの作品の主要キャラの中で一番薄いらしいからな。どこまで深くなれるか。

21.オーソドックスだが…『趣味』は何だ? 寝るのも食うのも忘れて打ち込んじまうもの。一銭にもならねえのに必死になっちまうほど好きなものは?
 趣味というのかわからんが、体を動かすのが好きだ。小さな頃からずっとやっているからだろう。格闘技にせよ剣術にせよそういうのが絡んでなくても、まあじっとしているのは性に合わんということさ。

22.アンタの『夢』は? 叶えたい願い、果たしたい約束、誰かのためでも、てめえのためでも。言ってみるかい。
 夢……そうだな、昔約束したことがあった。例の、初恋かもしれない人と。まあ、中身は言わないでおこう。約束を果たせたら言ってもいいが、やはり言うと果たせなくなるような気もするからな。願かけみたいなものだ。

23.アンタを生み出した『作者』に何か言ってみなよ。愚痴でも感謝の言葉でも。
 あんまりにも俺のキャラが薄すぎはしないか?こうやって公の場に出すまで、ただ流れで出しただけのキャラで終わらせるつもりだっただろう。少しは設定を考えたみたいだが、適当に作って出すのはもうやめたほうがいいぞ。

24.アンタを認識してくれる『読者』に伝えたいことがあるだろ? せいぜい気の利いた台詞を言ってみなよ。
 認識してくれる、か。どうにも薄っぺらい男ですまんな。これから厚くなっていく予定だから。なあ、作者。

25.お疲れだったな、これがラストの質問だ。『自分自身』、アンタに向けてひとこと、言ってみな。何か言いたいことがあるハズだ。
 焦らず、のんびりいけばいいんじゃないか?

 たった25個の質問でアンタが全部わかるワケもないけどな、だがアンタを理解する手がかりにはなるに違いねえ。最後まで答えてくれて感謝するぜ。送って行こう。出口はあっちだ。
 いや、かまわん。ではな。


質問提供元様→『オリジナルキャラクターに25個の質問』

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